今年のお盆は約3年ぶりに、妻の両親の故郷でもある、郡上八幡に行って来ました。
城下町の職人町という風情ある街並みと、三日三晩徹夜で踊る郡上おどり、そして郡上の美しき鮎が泳ぐ川での川遊びと、心身ともにお盆を過ごしてきました。
ほんのすこしだけでも、素敵だった旅の思い出をご報告できればと思います。
8月13日(火)、葉山町から名古屋、名古屋から岐阜・美濃太田へと電車を乗り継ぎ、長良川鉄道に乗りました。
車窓から見える景色がとても美しく、長良川に差し掛かるたびに車掌さんがゆっくりと走ってくれるので、とても楽しめました。
腰まで水に浸かり釣りをする人々の光景は、実際に目にするととても素敵な光景でした。
美濃太田駅から長良川鉄道を約1時間30分走って、郡上八幡の駅に着きます。
駅のホームでは、長野の松本から生家に帰省していた義父が出迎えてくれました。
義父の生家は、郡上八幡城を作った、代々続く左官の家です。
とても風情のある職人町の中心部にあり、城下町らしき、ご近所の方々の交流深いよき家です。
今も受け継がれている左官の技術。
玄関から裏庭まで縦に長い家づくりは、風が通りぬけとても涼しく、いつも心地よくて座り続けてしまいます。この中庭を見ながら育つというのはとてもうらやましいです。
現在は、伯父さんのお家なので、以降、伯父さんちと書きます(笑)
ちょっと涼みがてら家の近くを3分ほど歩くと、
テレビなどでよく目にする、橋の欄干から川へ飛び込む勇気試しの光景が飛び込んできます。
この日は、地域の子供たちに混じって、観光客の青年も果敢にチャレンジしていました。
なっかなか飛んでくれないお兄さん、やっと飛び込んだ後です。
義父の話によると、子供の頃は、
小さな岩から飛ぶ練習をして、中くらいの岩、この橋と、飛ぶ高さのレベルを上げていくそうです。
ベテランになると、橋を駆けて、欄干に飛び乗って遠くに飛び込むそうで、考えただけでひやっとします…。
町の中をぐるっと見回し、みんなで馴染みのラーメンを食べてから、川遊びへと繰り出しました。
伯父さんちの裏はもう川。まだ小さかった僕の妻と義弟も、幼い頃いつも遊んでいた川です。
川を登って行くと、郡上八幡といえばの天然鮎も目にすることができる綺麗な川。
今回は、義父も交えて、みんなで川遊びを満喫しました。(僕はもっぱら眺めているだけですが)
すこし上流まで足を伸ばし、川の脇から水辺に降りると、すでにたくさんのこどもたちが遊んでいました。
川を覗きこんで魚を取ったり、浮き輪に乗って、上流からのんびり下ってきたりと、
すぐに泳げる澄んだ水の川が暮らしのとなりにあるなんて、とてもよいことですね。
体調がよくないから今回は川に入れないので「悔しい」、なんて言っていた妻も、
さすが郡上生まれの女、いてもたってもいられず、気づいた時には潜っていました(笑)
おかげで、後悔しないで堪能できたようです。家族は潜った瞬間、笑ってましたが。
その後しばらく川遊びをし、伯父さんちに戻って裏庭でバーベキューをした僕たちは、
お風呂に入り、一同爆睡…。
22時頃から徹夜おどりに繰り出し、夜中まで踊って食べてを繰り返していたのでした。
徹夜踊りは、8月のお盆4日間(13、14、15、16日)、だいたい夜の20時から朝の5時頃まで、
夜通し、やぐらで歌う生の歌声のもと、町中で皆が踊るスケールの大きな盆踊りです。
10種類の踊りをランダムに歌い、
すべての踊りを完璧にマスターしている地元の方やベテランの観光客と、
初めて見よう見まねで踊る人々が思い思いで踊りながら町を進んで行きます。
汗をかきながら、お盆、満喫しました。
とても心に残るお盆休み。
いつか、友人たちを連れて、みんなで楽しめたらと思います。